2011年10月25日火曜日

LIKE A ROLLING STONE



昔むかし お前さんはいい服を着て 若いころには 浮気者に銭をやってたよな
「お嬢ちゃん気をつけな、足をすくわれるぜ」って云われても
みんな冗談で言ってると思ってただろう 
外をうろついている連中を おまえさんは笑いものにしてたけど
今じゃ 胸も張れず
今じゃ でかい口も叩けない
どうやって次の食事をせしめようかって

どんな気分だい
どんな気分だい
たった一人で 帰る家もなく 誰に気付かれもしない
転がる石になった気分は?

いい学校に行ってたよな、ミス・ロンリー でもそんなのは 甘っちょろい生活さ
どうすれば路上で生きれるかなんて 誰もおしえてくれず
今となっては そんな生き方になれなきゃならない
どこの馬の骨かわからない フーテンなんかじゃ 
妥協できないなんて言ってたけど 分かっただろ
おまえさんが 奴の空っぽな眼を覗き込んで
「取引しない?」って訊くとき 奴は 弁解しようともしない

どんな気分だい
どんな気分だい
たった一人で 帰る家もなく 誰にも気付かれもしない
転がる石になった気分は?

塔の上のお姫様と おめかしした連中は すべてがうまく行ってると思い 杯を交わす
連中はあらゆる高価な贈り物を交換してるけど
お前さんはそのダイヤの指輪を外して 質屋に入れた方がいいぜ
ぼろをまとったナポレオンの妄想狂のたわ言を 
おまえさんは笑っていたけれど
奴のところに行きな、呼んでるぜ いやとは言えないだろ
何も持ってないってことは 何も失うものがないってこと
今や誰の目にも止まらず 隠すべき秘密だってない

どんな気分だい
どんな気分だい
たった一人で 帰る家もなく 誰にも気付かれもしない
転がる石になった気分は?




0 件のコメント:

コメントを投稿